4月4日、企業のDXを任されている担当者なら目を通しておきたいドキュメント「D X実践手引書」が改訂されました。
https://www.ipa.go.jp/about/press/20220404-1.html
(※外部サイト「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」が別ウィンドウで開きます。)
<D X実践手引書は下記より>
https://www.ipa.go.jp/ikc/our_activities/dx.html#section7
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:富田達夫)は日本企業のDX推進をめざし、昨年11月に公開した「DX実践手引書 ITシステム構築編」を改訂しました。今回の改訂では、DX実現のためのあるべきITシステム「スサノオ・フレームワーク」とクラウド、IoT、APIといった技術要素との関連を追記したほか、自社DXの規模および現状に応じたDXの進め方や外部サービスの活用方法など、より具体的なヒントを提供しています。も掲げた。
引用元:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
【執筆者コメント】
はて「DX実践手引書」とは? 「DXレポート」と違うの?
経済産業省が公布しているドキュメントに「DXレポート」というものがありますが、それとは何が違うの?と思った方もいるかもしれません。
結論から言うと、それぞれのドキュメントは想定する読み手が違います。
DXレポートはまさしくDXの教科書と呼べるドキュメントです。そのコンセプトは、ユーザー企業とITベンター企業の両社に、そして経営者からDX担当者までを対象として、
「なぜ今DXが求められるのか?」
「DXの定義とは?」
っといった具合に、問題提起からDXの定義や必要性、企業がとるべきアクションなどを解説した、まさしくバイブルと呼ぶにふさわしいドキュメントです。経済産業省が、世間に「DXを理解させるんだ」という熱意が叩き込まれた渾身のドキュメントです。筆者も読んだのですが、とても興味深い内容ですらすら読めました。
とはいえ、現在その内容は3部作となかなかのボリューム。。。
DXレポート1.0は57ページ。
DXレポート2.0は56ページ
DXレポート2.1は24ページ
そこで忙しい方向けに、リビルダーズ編集部では概要やポイントをまとめた記事を制作していますので、本家のドキュメントを読むのが億劫だ、と言う方はまずはそちらでサッと全容を掴むことをお勧めいたします。
(DXレポートに関する記事は本ページ下部にリンクを貼っています)
話を戻しますが、DXレポートがDXの教科書なのに対し、IPA社会基盤センターが発行する「DX実践手引書」は、DX推進の先進事例から役に立ちそうなエッセンスを抽出して、DX担当者向けに参考となる情報を提供することを目的としています。言い換えると、DX担当者が社内稟議やプロジェクト推進をしやすくするための材料を提供してくれるドキュメントということができます。
発行元のIPA(独立行政法人情報処理推進機構)についてですが、ご存知の方も多いではないでしょうか?そう、ITをかじっている筆者もピンときたのですが、IPAは情報処理技術者試験をはじめとするIT国家資格を取り仕切っている機関です。
「DX実践手引書」は、DX担当者の道標になる参考書的ドキュメント
筆者もまだサッとしか中身を見れてませんが、このドキュメントかなり作り込まれていて、旗振り役となるDX担当者をターゲットにして、DX推進をするための考え方や具体的なアクションをロードマップに落とし込んでいたり、APIなどの技術要素の解説まで記されています。そのボリュームなんと141ページ。
経済産業省に負けない気合いの入り方で、DX担当者のバイブルはこの「DX実践手引書」になるんじゃないかと筆者は考えております。リビルダーズ編集部では近いうちにこの「DX実践手引書」の概要をまとめた記事を作成する予定です。
<DXレポートに関する記事一覧>