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車で移動しながら離島でワーケーション@大分。また1つ新しい働き方が実現

情報発信元:https://www.fnn.jp/articles/-/416632
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大分県の唯一の村が姫島で、県と村が連携した取り組みで新しいワーケーションの形が実現した。その名も「バンケーション」。

軽トラ(バン)の荷台部分をオフィスに改造し、車で観光地である姫島内を移動しながら、車の荷台で仕事もできちゃうという新しいワーケーションのスタイルを実現した。

本取り組みは、県と姫島村が連携して島にIT企業や人材の誘致をすることを目的とした「ITアイランド構想」の施策の1つだ。今回、バンケーションの本格始動に向けて、実証実験のためモニター参加者を募った。

この日は、東京のIT企業で働く会社員夫婦が利用。海を見ながら仕事をし、昼食は島の飲食店にオフィス兼移動の足であるバンで移動して島の特産品を味わう。他にも仕事の合間を利用して観光名所を巡り自然に癒されたり、島の盆踊りで使われるキツネのお面の絵付け体験をしたりした。

バンケーションの強みは、仕事ができるオフィススペースと移動の足がセットになっていることだ。今回のモニター参加を重ねていき、参加者からのフィードバックを受けてサービスの改善を重ねていく、本格始動に向けて備える。

【執筆者コメント】
以前、福島県の施策でゴルフ場を仕事場にするゴルファーケーションを紹介したが、今回は観光地を仕事場に、ということでゴルフよりもターゲット層が広く私自身も非常に興味を持った話題だ。
【参考記事】「ゴルフ場を仕事場に、ゴルファーケーションが登場」

ワーケーションという言葉を目にする機会が少なくなってきていると感じているが、ここ最近になって地方がワーケーションと引っ掛けて都心部から人を誘致するという動きは依然としてよく目にする。

データから見えてくる「ワーケーション」の出遅れ感

ワーケーションという言葉自体はテレワークをセットでコロナ禍で普及したワードではあるが、両者の普及率は大きな差がついている。観光庁の調査結果では、ワーケーションという言葉の認知率は6割だが、その導入率は5%にどまっている。一方でテレワークの導入率あ38%となっている。なぜここまで両者の差がついてしまったのか。そのヒントが株式会社リアライブが実施したアンケート結果から透けて見えてくる。
【参考】「ワーケーション実施前後のアンケート調査を公開」全社員でワーケーションを初実施!

ワーケーション普及のカギは「余裕あるプラン」を組めるか

さまざまなワーケーション施策を見ていて思うのは、とにかく「詰め込みすぎ」という印象が強い。仮に、東京都内から近郊他県へ一泊二日のレジャーワーケーションを楽しむプランを想定した場合、移動時間に少なくとも2〜3時間は取られる。東京駅に朝7時集合で現地じに10時入りとしたら、それだけで一苦労だ。しかも現地では仕事もしないといけない。そんな疲れた体でバケーションを楽しめるのか?という純粋な疑問だ。

リアライズのアンケート結果にもあったが、移動時間を考慮した「余裕」が足りないと私は考察している。特に会社の部署単位で行くならなおさら、有給を併用するなどして、2泊3日はあった方が良いと思う。バケーションを楽しむには心のゆとりが何より大事だからだ。

今回の姫島でのバンケーションは定員2名のため、機動力があるし、何より利用者は友人や夫婦での理由が多いと思われるのでストレスが少ないのが良いポイントだ。しかも移動の手段と仕事スペースが一体型なので、機動力の点で他のワーケーション施策を差別化できている。しかしこの姫島もロケーションが素晴らしい代わりに、やはりアクセスの負担は無視できず、利用者の負担にどう寄り添って軽減していくかがポイントになってくるだろう。

今後、ワーケーションをさらに推進していくなら、企業、政府、ワーケーションサービス提供者の3者が連携し、ワーケーション休暇が取りやすい環境作りをするなどして、ワーケーションを楽しめる心のゆとりを利用者に与えることを検討してみてはどうだろうか。それこそが利用者の幸福度向上につながる近道だと筆者は考えている。

執筆者/
リビルダーズ編集部 木城 秀人

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