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「SmartDB」を活用したワークフロー基盤を構築、リクルートにて

情報発信元:https://japan.zdnet.com/article/35193856/
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株式会社ドリームアーツは、27日、業務プロセスのデジタル化を実現できる、ワークフローとWEBデータベース機能を備えた開発プラットフォーム「SmartDB」が、株式会社リクルートにて導入されていると発表しました。

リクルートは今年4月から、約1万8千人が利用するワークフロー基盤を「SmartDB」で構築し、その運用を開始しています。こちらはノーコード/ローコード開発によりスピード感をもってアジャイルにワークフローのデジタル化を進められると評価され、導入に至ったようです。

同社では、以前よりグループ内の各事業会社に最適なワークフローシステムが導入されていたことによるシステムの乱立化や、現場の業務改革・改善に伴う紙やExcelベースの帳票の増加が問題視され、これらのワークフローのデジタル化が現場から叫ばれていたとのこと。

その点において、SmartDBは複数ツールの統合に必要な高度な機能要件や権限制御の要件を満たしており、そこも決め手となりました。今回のワークフロー基盤構築で、総務人事関連業務や営業報告業務のデジタル化を実現し、47業務での運用をスタートさせています。今後は、人事マスタとのアカウント連携や、Amazonビジネスとのワークフロー連携など、外部システム・SaaSとの連携を進めていく計画とのことです。

【執筆者コメント】
今回の記事では、ワークフローシステムを1つの基盤に統合し、全社的に業務のデジタル化、業務のスピード化、工数削減、などを行うDXの動きの事例をとりあげました。今回もクラウドサービス活用の記事でしたが、クラウド活用はDXの話題には欠かせないなと感じる一方です。

さて、リクルートのIT動向をみてみると、同社の社内ICTは今年変革期にあるようで、中長期を見据えた全社的なプロジェクトがいくつか並走しているとのこと。そのなかに、大規模なインフラ更改プロジェクトがあり、今回の記事もそちらの1つかなと推測しました。

同社のICT VISIONとしては、「いつでもどこでも安全に働ける環境を提供する」「デジタル化/自動化を進め、従業員全体がテクノロジーを駆使できている状態を目指す」が掲げられています。そこに向けて、今注力している取り組みはやはり“クラウド活用”のようです。

以下参考記事では、同社ICT統括室の方が行った発表の資料が掲載されています。リクルートのICT部門の現状や、組織改革に向けた「2 Tier CCPM」の導入事例などをみることができます。
(※参考)https://tocpractice-japan.com/?page_id=933

また、「2 Tier CCPM」とはなんぞやということで、ここでの詳しい説明は長くなるので避けますが、簡単にいうと、プロジェクト環境改善のソリューションのようです。以下見ていただくととても分かりやすいのでぜひどうぞ。
(※参考)http://juntos.co.jp/consulting/toc/ccpm

ここ数か月、時事的な記事を取り上げるなかで、最近は多くの企業が業務改革を喫緊の課題と認識し、積極的なIT投資でクラウドを活用したデジタル化を行い、組織の生産性や売上の向上を目指しているように感じます。

各社の情報をネットで検索すると、今回のような記事は多く出てきますが、それはこの企業がIT投資を積極的に行い、少なからずDXを推進していこう!という思いがあるのだという、一つの指標にもなりそうだなと思っています。

DXに関連したクラウド活用の話題がより多くの企業から発信され、クラウド活用が企業のスタンダードとなることを期待したいものです。

執筆者/
リビルダーズ編集部 甲山 奏子

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