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イーデザイン損保が高齢者の移動寿命延伸に向けた実証実験を開始

情報発信元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000022908.html
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イーデザイン損害保険株式会社はスマホ向けアプリである「ノルク」を開始させた。

本アプリはユーザーが移動した距離と手段をAIが識別し、使用してくれたお礼としてユーザーにマイルを配布することで、ユーザーはたまったマイルで色々な特典を受けられてるというスマートフォン向けアプリだ。

ノルクはイーデザイン損保が提供する健康でエコな移動を促進するアプリであり、高齢者の移動寿命延伸に向けた実証実験を開始させた。本実証実験では、ノルクを使うことで様々な世代の方に① 車以外の公共交通手段(電車、バスなど)を使ってもらうきっかけをつくり、②移動手段に対する意識変容を検証し、「高齢者の移動寿命延伸」につながるヒントを探っていく。

【背景】
本取り組みは、イーデザイン損保が交通安全に関するデータを活用して事故削減に取り組む「SafeDriveWith」というプロジェクトの一環として行われている。

浜松市では「高齢者の移動寿命延伸」を交通課題として挙げている。浜松市は人口あたりの自動車保有台数が、政令指定都市内で一位をとるなど自動車保有割合が高い地域である。しかしその分公共交通の利用は減少傾向にあり、高齢者が免許証を返納した後、公共交通機関を活用できずに社会から孤立してしまうなどの社会問題が発生しているのが課題であった。

この課題の解決に向けてまず車以外の公共交通手段(電車、バスなど)を使ってもらうきっかけをつくることが今回の目的である。

【ノルクについて】
「ノルクチャレンジ」というキャンペーン形式で実証実験の参加者を募集する。そこで期間中ノルクを利用しながら市内を移動してもらい、その移動記録を計測することで、「ノルクチャレンジ」実施期間前後で移動手段に対するユーザーの意識に変化が生じたかを検証する。

【執筆者コメント】
今回は交通関連の施策について取り上げた。

近年高齢者の交通移動手段については免許返納問題など取り上げられることが多くなっている印象である。まず、なぜ車だけでなく公共交通機関を使ってもらうことが必要なのかという観点だが、理由として本文で記載のある、車以外の交通手段を活用できず孤立してしまうなどの社会問題が発生するのはもちろん、高齢者の運転による事故を減らすのも目的の一つだと考える。

イーデザイン損保はそもそも保険会社であり事故後の安心を提供する会社だと思っていたが、現在ミッションとして「事故時の安心だけでなく、事故のない世界そのものを、お客さまと共創する。」というものを掲げているそうだ。

これは競合他社にも差をつけられるミッションであるしそもそも事故を起こさない世界を作るというのは保険会社の取り組みとして素晴らしいものであると思う。今回の施策である「ノルク」の実施は9月中旬を予定しているとのことなので実施結果が楽しみである。結果次第では浜松市だけでなく、日本中に広まっていくのではないか。

執筆者/
リビルダーズ編集部  宮田 健志郎

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