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【空き家×DX】宮城県色麻町が2社との協業により「空き家等の利活用及び除却の推進」へ

情報発信元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000023490.html
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空き家・中古戸建てに特化しているプラットフォームである「FANTAS repro(ファンタス リプロ)」などを自社サービスとして持っているFANTAS technology株式会社は、解体工事において一括見積もりWebサービスである「クラッソーネ」を運営するしている株式会社クラッソーネ、宮城県色麻町と、「空き家等の利活用の及び除却の推進に関する協定」を三者で締結した。

【課題】

近年、人口減少を伴う少子高齢化や核家族化により、全国的に空き家等が増加し、大きな社会問題になっている。

【色麻町】

近年、都会からの移住希望者が増えている。理由として上げられるのは「自然豊かな土地に住みたい」「ふるさとで暮らしたい」の2点が大きい。空き家の数は年々上昇しており、2022/11/1時点で、78戸の空き家があるといわれている。課題となっているのは、管理が行き届かず、衛生面や景観面などの観点や防災上や防犯上、地域住民の方々の生活環境に影響を及ぼしていることや、空き家が放置されたまま有効活用できていないことなどである。

【FANTAS technology】

平成27年より空き家再生事業を開始し、これまでに176戸の空き家を再生させ、近年は、空き家を含めた中古戸建て流通のプラットフォーム「FANTAS repro」を提供している。

【クラッソーネ】

解体工事領域で、全国約1,500社の専門工事会社と施主をマッチングする一括見積もりWebサービス「クラッソーネ」を運営しており、これまでに合計すると約11万件以上の問い合わせ対応の実績と、累計約1万件以上の工事契約実績を持っている。

【内容】

FANTAS technologyとクラッソーネは、社会課題化している空き家に対しての取り組みについて協業している。

各社の取り組みが、国土交通省「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」に2年連続で採択されている。事業の取り組みとして、FANTAS technologyでは、空き家の価値を算出し、修繕や売却など利活用を促進する「地域の空き家の可能性見える化プロジェクト」を、クラッソーネでは最短1分で解体工事の概算費用を把握できる「解体費用シミュレーター」を活用した空き家対策事業を行っている。

今回、物件調査の知見をもつFANTAS technologyと、解体についての知識や経験のあるクラッソーネがお互い協力しナレッジを共有することで、色麻町の抱える課題を解決することを目的として、協定の締結に至った。

【執筆者コメント】
今回は宮城県において空き家問題をDXで解決を図るプロジェクトの紹介をした。日本では最近空き家問題が問題視されており、少し前のデータにはなるが平成30年住宅・土地統計調査によると、全国の空き家数はおよそ846万戸(前回調査では約820万戸)、全住宅に占める空き家の割合は13.55%(前回調査では13.52%)となっている。

今回取り上げる宮城県色麻町でも78戸の空き家が現在あり問題視されている。そこで国土交通省「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」に2年連続で採択されているFANTAS technology、クラッソーネの両社がナレッジを共有しシナジーを生むことで課題解決に向けて動いているようだ。

具体的にはFANTAS technologyでは、空き家の価値を算出し、修繕や売却など利活用を促進する活動をしている。クラッソーネでは最短1分で解体工事の概算費用を把握できることができる。空き家の修繕、売却が容易になるほか、解体工事の費用が分かりやすくなる分解体工事に踏み切るハードルも低くなることから空き家数を減らすことができるのではないだろうか。

今回の協業により空き家の除去へのハードルはかなり低くなると考えるが、空き家の利活用についてはまだまだ工夫できる点がありそうである。修繕が容易になるだけでなく、空き家利活用のメリットなどがもっと普及されることが必要なので、そこを普及していく活動なども行なっていけるとより面白い活動になるのではないか。

近年問題視されるようになってきた分野でもこうしてDXにより課題解決に繋がることを楽しみにしている。

執筆者/
リビルダーズ編集部 宮田 健志郎 

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