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Binance Academy、新興市場の学習者主導で利用が62%増加と報告

情報発信元:https://www.coinspeaker.com/binance-academy-emerging-markets/?ref=biztoc.com
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【概要】

世界的な暗号通貨取引所Binanceのオープンアクセスのブロックチェーン(※1)および暗号教育プラットフォームであるBinance Academy(※2)は、新興市場(※3)の学習者をメインとしてユーザー数が 62% 増加したと報告しました。

(※1)ブロックチェーンは、情報のかたまり(ブロック)が連鎖的につながったデータ構造です。一度情報が追加されると、後から変更するのが非常に難しいため、情報の改ざんが防げます。この技術は、ビットコインなどの暗号通貨だけでなく、契約や取引の記録など、さまざまな分野での応用が考えられています。

(※2)Binance Academyは、暗号通貨やブロックチェーン技術に関する教育プラットフォームを提供する暗号通貨取引所Binanceの一部です。

(※3)新興市場とは、経済が急成長しているが、まだ成熟していない国や地域のことを指し、アジア、東欧、ラテン・アメリカなどの証券市場をことを指す。これからの国々の中で代表的な市場は、BRICsと呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国の市場である。

3つのポイント

  1. Binance Academyの利用者増加
    • Binance Academyは、ユーザー数が62%増加し、総利用者数は3,900万人に達しました。この増加は、暗号通貨とブロックチェーン技術への関心の高まりを反映しています。
  2. 教育トピックとトレンド
    • 今年のトップトレンドトピックには、メタバース、ビットコイン、暗号ウォレット、ローソク足(※4)などが挙げられます。初心者向けの記事が特に人気で、NFTへの関心の低下やローソク足の上昇など、暗号通貨のトレンドが反映されています。

      (※4)ローソク足は、価格の動きをグラフで表現する方法の一つで、取引の価格変動を視覚的に捉えることができます。
  3. 教育機関との連携拡大
    • Binance Academyは、教育機関との連携を強化しており、大学との提携は2022年の73校から2023年には180校に増加しました。さらに、ワークショップや教育イベントの開催、コースやカリキュラムの開発など、教育機関との協力が進められています。

これら3つのポイントは、Binance Academyの成長と暗号通貨・ブロックチェーン教育の重要性を強調しています。


【執筆者コメント】

本記事で触れている事実の1つとして注目したいのは「暗号通貨への期待と需要」だ。特に新興国の人々を中心にその熱が上がってきている背景には、人々のどんな思惑があるのかを3つほどピックアップしてみました。

  1. 経済的な保護と資産の保存
    • 伝統的な金融システムや通貨の不安定性、特に高インフレや経済危機が発生する国々では、暗号通貨は資産の価値を保護する手段として見られています。暗号通貨は中央銀行や政府の影響を受けにくいため、経済的な不安定性からの避難先としての役割を果たしています。
  2. 金融の民主化とアクセスの拡大
    • 世界中には銀行口座を持たない「非銀行化」の人々が多く存在します。暗号通貨とブロックチェーン技術は、これらの人々に金融サービスへのアクセスを提供する可能性があります。また、国際送金の手数料を削減するなど、従来の金融システムよりも効率的なサービスを提供することが期待されています。
  3. 技術的な革新と将来の可能性
    • ブロックチェーン技術の背後にある暗号通貨は、その透明性、セキュリティ、分散性などの特性から、多くの産業や分野での革新的な応用が期待されています。スマートコントラクトや分散型アプリケーション(DApps)などの技術は、従来のビジネスモデルやシステムを変革する可能性を秘めています。

これらの考えや動機が、暗号通貨の需要が継続している主な理由です。

個人的には日本にいると暗号通過=ギャンブル性の高い投資、みたいな白い目が向けられることが多いですが、世界の人々の中には自身の資産を保護する有効な手段として熱い視線を集めていることがわかりました。

あ、そういえば最近めっきりNFTは騒がれなくなりましたね。。。

執筆者/
リビルダーズ編集部 丹治 秀人

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