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Python3エンジニア認定データ分析試験の受験者数が1万人到達

情報発信元:https://www.pythonic-exam.com/archives/news/python-dataanalyst10000
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2023年4月18日、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会は、Python3エンジニア認定データ分析試験の受験者数が1万人に達したと発表しました。

Python3エンジニア認定データ分析試験とは、Pythonを使ったデータ分析の基礎や方法を問う試験であり、「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」を主教材として出題されます。問題は全て選択式で40問あり、合格ラインとなる正答率は70%の試験です。試験開始から2年9か月で、受験者が1万人に到達しました。

本試験を主催する一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会は、吉政忠志氏が代表理事を務めています。Python人材育成を支援する目的で2016年に設立され、Python3エンジニア認定基礎試験も主催しています。2020年4月には、Pythonソフトウェア財団のParticipating Sponsorとなっています。

今回Python3エンジニア認定データ分析試験受験者が1万人に達したことから、2023年6月末までの受験チケットを送付しSNSで受験宣言をした方のうち、先着100名に「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」をプレゼントするキャンペーンを行っています。

Python3エンジニア認定基礎試験とPython3エンジニア認定データ分析試験は、経済産業省が設定した「ITスキル標準」に記載されるなど、今後も受験者数が増えると予想されます。

【執筆者コメント】
今回は、Python3エンジニア認定データ分析試験の受験者数が1万人に達したニュースを取り上げました。Pythonという言語を扱えることが時代に求められていると感じるニュースです。

Pythonは、1991年に開発されたプログラミング言語です。エンジニア志望の学生が1番使いたいプログラミング言語の一つとされている、昨今人気の高い開発言語です。(参照:https://rebuilders.jp/dx-news-20230410/)人気の高い理由は様々ですが、コードを簡潔に記述でき、直感的に理解しやすいとされているため、初心者でも習得しやすいとされています。再現性の高い設計になっており、学習コストが低いことが特長の一つです。

機械学習、データ分析などに利用できる言語、というイメージを持つ人も多く、学習コストは上がりますが実際にそれらに最適なライブラリが多く用意されています。またwebサービス、webアプリケーションの開発や画像処理、数値計算にも用いることができるため、非常に汎用性が高く、社会人から学生まで多くの層が利用する言語となっています。YouTubeやInstagramなどはPythonで開発されています。

Pythonエンジニア向けの資格試験は、国内では一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が主催するPython3エンジニア認定基礎試験とPython3エンジニア認定データ分析試験の2つです。前者のPython3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの勉強をこれから始める人やプログラミング初心者でも、勉強をすれば十分合格できると言われています。一方でPython3エンジニア認定データ分析試験は、日ごろからPythonを扱っているエンジニアでないと合格することが難しいため、少しレベルが高いといえるでしょう。

今回のニュースにあるように、Pythonの人気が高まっていますが、他の言語と共通する点もあります。Pythonと同じく学習コストが低いとされているRubyは、webサービスの開発に長けている開発言語であり、フレームワークで短期間で開発することができます。ただデータサイエンスや機械学習の領域に対してはライブラリが少なく、向いていないと言われています。またPythonのように多機能性が特徴であるJavaは、様々なシステムの開発を行える言語であり、国内企業で多く用いられています。ただ学習コストが高い言語であるため、エンジニアが最初に学ぶ言語としては少しハードルが高いと言われています。

昨今、多くの企業がDXを推進する中で、蓄積したデータの活用をするためにデータサイエンティストが必要になったり、そのデータをもとにマーケティングに活かそうとしています。また機械学習の活用を行うことで業務効率化を試みることもできるため、Pythonを用いるケースは非常に多くあると予想されます。

今後もPythonを扱うことができるエンジニアの需要は伸びていくと考えられます。データ活用や機械学習ができるようになるためには学習コストはかかりますが、その足掛かりとしてPythonの基礎を身につけることは、今後の需要に沿うことができます。今回紹介したPython3エンジニア認定データ分析試験に合格することは、自身の市場価値を高める一助となるといえるでしょう。Python 3 エンジニア認定データ分析試験は2023年の夏に試験問題の一部を改訂し、主教材も第二版に変更される予定です。今後の同試験のアップデートにも注目です。

執筆者/
リビルダーズ編集部 橋爪 勝万

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