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花王のDX推進担当、茨城で民間校長に就任!

情報発信元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ff5e4e2b56e3460bacc465428195ebe5102060ef
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2023年4月、花王グループのDX推進担当として活躍した生井秀一氏が、茨城県立下妻第一高等学校・附属中学校の校長として就任します。

生井氏は、花王でDX戦略推進センターECビジネス推進部長などを歴任したのち、花王を退職。今回、茨城県内の中高一貫校・専門学校の校長を「教員免許不問」で公募するプロジェクトに応募し、当該校の校長に選出されました。

下記、生井氏のコメント。


校長として、グローバルで活躍する起業家的リーダーシップを持った学生の育成に取り組みたいです。私が企業で実践してきたように、創造性を持ったビジネス構築力、多くの人を巻き込むマネジメント能力、逆境に立ち向かうハングリー精神を養い、「変化を受け入れながらもぶれない自分を作る」、そのような人財育成に取り組んでいきたいと思います。

また学校教育とビジネスを結びつける為に、社会課題や地域課題を発見し、それを解決しながら社会的価値創造ができる学生の育成を目指していきたいと思います。「起業家精神を学び実践する事で、人生をもっと自由に、もっと楽しく。」そんな精神を育む学校にしていけたらと考えています。

引用元:EC責任者から「校長」へ。花王でDX推進の生井氏、茨城県の中高附属校で民間校長に(ネットショップ担当者フォーラム) - Yahoo!ニュース

【執筆者コメント】
今回は、民間のDX推進担当者が教育界へ参入するというニュースを取り上げました。

生井氏は、花王子会社でECの営業マネージャーとしてECビジネス推進に携わったのち、本社中枢でDX戦略推進センターを立ち上げ、花王グループの全社DX推進をになってきました。
花王は直近、デジタルプラットフォーム「My Kao」の運用を開始、ECサイトに加えてユーザーとの双方向コミュニケーションサイトをオープンし、メーカーからプラットフォーマーへと変革を続けています。

そのような中でDX推進担当として活躍してきた生井氏が、教育界へどのような影響を与えるのでしょうか。

現在の教育現場では、ICTの活用が進んでおりそのサポートを行うICT支援員も登場しています。しかし、急速な変化に教職員が対応できていないケースも多いようで、プログラミングの授業など専門性の高い授業では、ICT支援員に授業のほとんどを任せることも少なくないとのこと。
教育手法はICT機器導入、ICT支援員派遣で変わったかもしれませんが、教員の業務変革や子供たちの教育の体験価値の向上などに至っておらず、DXとは呼べない状況が続いているのではないでしょうか。


生井氏の強みは、ユーザーとの双方向のコミュニケーションの大切さを知っていることや、消費者行動の変化を素早く捉えたスピード感のある事業変革を実行してきた経験だと思います。そのような強みをいかして、ICT機器を導入する、ICT支援員を派遣するだけでは達成できないDX推進を強く推し進めてくれることを期待したいです。

執筆者/
リビルダーズ編集部 甲山 奏子

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