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ハイブリッドテクノロジーズ、Intelligence Design株式会社のUDXの実現を支援

情報発信元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000091454.html
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日本およびベトナムのリソースを活用しハイブリッドなシステム開発を行う株式会社ハイブリッドテクノロジーズは、スタートアップ企業への事業成長を目的として出資とエンジニアリソースの提供を行う支援プロジェクト「Hybrid Technologies Capital」の第10弾支援先として、エッジAIカメラ製品「IDEA counter」、AI画像解析サービス「IDEA platform」を提供するIntelligence Design株式会社を選定したことを発表した。

Intelligence Design株式会社とは

Intelligence Design株式会社は「AIを中心とした先端技術を社会実装する」ことを掲げ、2018年5月に事業を開始。誰でも、簡単かつリーズナブルにAI関連技術を利用できるサービスとして「IDEA(イデア)」シリーズを開発しており、テクノロジーによる社会課題の解決によって、持続可能な社会の構築、UDX(アーバンデジタルトランスフォーメーション)(※1)の促進を目指す。

(※1)UDXとは・・・まちづくりにおけるハード・ソフトに関連する様々な課題を解決するため、都市全体にDXを導入する考え方のこと。

支援の背景について

Intelligence Design社の事業領域であるクラウドでのデータ管理やセンサー・カメラ整備などに関連するスマートシティプラットフォーム市場は、2018年から2025年までの間に5,000億円の拡大が見込まれており、さらに総務省をはじめとする行政機関も後押ししている成長中の市場である。その中で、 Intelligence Design社はカメラの映像からマーケティングや防犯への活用が期待されているエッジAIサービスに加え、クラウドAIサービス(IDEA platform)を展開している。

Intelligence Design社が提供するIDEA platformは、解析対象の映像ファイルをアップロードし各種設定を行うだけで、簡単にAIによる解析結果の出力が可能だ。これにより、大量の映像ファイルを全自動かつ一括で解析処理をすることができ、従来の人の手による計測方法で課題となっていた、実際に調査をした日から報告までのタイムラグ、観測者の技量に差があることによる精度のばらつき、労働力確保の課題を解決することが可能だ。

Intelligence Design社は顧客企業のさらなるニーズに応え続け、AI業界におけるプレゼンスを高めるために、AI精度のさらなる向上・新製品開発に向けて、優秀なエンジニアチームの構築が課題となっていた。

支援内容について

Intelligence Design社のエッジAIカメラ製品「IDEA counter」、AI画像解析サービス「IDEA platform」に対して、AIエンジニアチームのアサインや多数発生するアノテーション(※2)業務へのリソース提供を行うことで、Intelligence Design社の事業成長を支援する。

(※2)アノテーションとは・・・AI開発においてデータに情報を付加するプロセスのこと。

【執筆者コメント】
今回はエッジAIやAI画像解析に関するDX推進の例をご紹介いたしました。エッジAIとは、デバイスと物理的に近い場所にてデータ処理や分析を行う「エッジコンピューティング」の一種で、今回の例ではカメラにあたるエッジ(端)でAI処理を行い、クラウドとの通信を減らす仕組みです。

従来のAI処理は、まずクラウドにデータを転送し、その中で処理を行うクラウドAIが主流となっていましたが、データ通信量やデータ処理に費やすコストや、プライバシーのリスク(特に防犯カメラ画像など)を解決するため、エッジAIは注目を集めています。

またエッジAIは、AIで必要とされる推論と学習がそれぞれ端末側、クラウドと別々に行われるため、処理能力に限界がある一方で恒常的な通信コストの削減が可能です。

そのため、リアルタイムのデータ処理を求められる自動運転等にも活用されている技術となっています。変化が大きい現代で企業が生き残っていくためには業界・業種問わず、よりスピーディーで正確な情報獲得手段とその上に成り立つ意思決定の在り方が重要です。

最近では、ある業務をデジタルに置き換え、一部業務の効率化やコスト削減を目指すデジタイゼーションについては進んできている実情がある一方で、その先にあるデジタライゼーションやDXへのロードマップが無い企業は少なくありません。

今回ご紹介したエッジAI等、企業自身がデータにアクセスできるよう計画的に投資を進め、スピーディーな事業成長のためのエンジンを獲得できるかどうかがカギとなりそうです。

執筆者/
リビルダーズ編集部 城間 礼音 

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