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東急不動産ホールディングスが業務データの見える化により、年間1,000時間超の業務削減・経営指標のデータ集約を実現

情報発信元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000053341.html
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東急不動産ホールディングス株式会社は、長期ビジョンの柱の1つとして掲げるDXの取り組みを2021年5月から進めている。ウイングアーク1st株式会社のデータ分析基盤であるDr.Sum CloudとBIダッシュボードのMotionBoard Cloudを導入し、グループを横断したクラウド環境でのデータ分析基盤を構築した。

結果として、全事業部横断してデータを活用できたことで営業状況などの可視化や経営指標に関するデータを集約できるようになった。特に再生可能エネルギー事業では、月次でExcel作業していたレポートを日次で把握できるようになり、年間約1,080時間の作業時間削減に成功した。

MotionBoard Cloudの活用実績としても、竹芝地区の都市開発において、エリア毎の混雑状況の可視化を実現している。 東急不動産ホールディングスでは、2022年にTFHD digital株式会社を設立したこともあり、さらなるグループのDXによる価値創造を強化していく動きもある。

【執筆者コメント】
まず今回の記事を通して、年間約1,080時間分の作業の削減を実現したことに驚いた。

DXには特定業務のデジタル化をする「デジタイゼーション」、業務フローやプロセスのデジタル化をしていく「デジタライゼーション」、そしてビジネスモデルをデジタルで変革していく「デジタルトランスフォーメーション」の各フェーズがあると考える。

ウイングアーク1st株式会社の「Dr.Sum Cloud」と「MotionBoard Cloud」を導入したとのことだが、ここまでだとデジタイゼーションであると考える。

そして、月次でExcel作業していたレポートを日次で把握できるようにしたり、営業状況や施設の稼働状況が可視化された段階がデジタライゼーションだと思う。ただ私としては、デジタイゼーションとデジタライゼーションだけでは、約1,080時間の作業を削減でき無かったのではないかと考える。

デジタルトランスフォーメーションの段階まで実現できたからこその成果であると思う。業務の省力化で留まるのではなく、全事業を横断して活用できるように社内のコミュニケーションを取っていったり、都市開発の中でまちの賑わい創出にデータを使ったりといったビジネスモデルまで関わったことが大きな成果を生んだと考える。

ウイングアーク1st株式会社のサービスもDXに貢献できるように、業務効率だけでなく幅広い活用を可能にするサービスを実現している。実際に代表作である、Dr.Sumは導入実績約7000社で国内シェアNo.1の実績がある。

TFHD digital株式会社の設立もあり、内製化という観点から見ても、大手の東急不動産ホールディングス株式会社でこれだけの実績が出せた要員であると考える。2020年からサービスを導入してから、全部署横断し、実績も上げるというスピード感は内製ならではの強みだと考える。

執筆者/
リビルダーズ編集部 國本 樹紀

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