情報発信元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000100036.html
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食品ロス削減ボックス「fuubo(フーボ)」を全国に展開するZERO株式会社が、株式会社湖池屋の製品の取扱いを開始した。食品業界では、まだ美味しく食べることができるにも関わらず、3分の1ルール(※)に起因する納品期限切れや季節限定のパッケージなどにより、食品が廃棄されいるといった事情がある。
(※)3分の1ルールとは・・・
「食品の納入期限を賞味期限の3分の1以内」とする流通・小売業界特有の商慣行である。食品のサプライチェーンにおいて、賞味期限の問題は避けて通れない。例えば賞味期限を3か月とする食品の場合、メーカーや卸は製造後1か月以内に食品を小売店まで納品しなければいけない、というのが3分の1ルールだ。
引用元:DIAMOND Chain Store|3分の1ルールとは?
fuuboは、これらの理由で廃棄の可能性が高い食品を、無人販売機を通して、定価の3~9割引で提供しているサービスだ。利用者は、専用WEBサイトから商品を受け取るBOXの場所を選択し、その中に格納されている商品をオンライン決済にて購入することが可能だ。
【執筆者コメント】
今回は、食品業界におけるフードロスを解決する一手となるDXの例をご紹介いたしました。コンビニや飲食店などが食品廃棄ロスを発生させている現場だ、と思われがちですが、実際には業界の上流に当たる食品メーカーも同じであるようです。
2019年に総務省が調査したデータによると、年間580万tが食品ロスとして廃棄されており、その内の24%にあたる128万tが食品製造の段階で廃棄されています。
最近ではICS-net 株式会社が展開する、食品原料の売り手と買い手を繋げるサービス「シェアシマ」(※1)など、食品原料業界においてもDXを加速させる動きは強まっています。
食品業界では、1つの製品が出来上がるまでに多くの企業が関わっていることが多く、食品ロスを無くすためには業界一体となってこの課題に取り組む必要があります。今後、この食品ロスという課題を解決するための主力となるであろうDXを各企業が積極的に推し進めていけるかどうかがカギとなりそうです。
(※1)PRTIMES|食品原料業界のDXを加速させ、食品ロス削減と業界の働き方改革を目指す。原料の売り手と買い手をWebで繋ぐ「シェアシマ」誕生秘話
執筆者/
リビルダーズ編集部 城間 礼音