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ユーピーアール株式会社は、サプライチェーンにおける生産工場から店舗にいたる全行程の先端ソリューションが多数集結する「DXデポ」を、2022年9月にオープンさせると発表しました。「GLP ALFALINK 相模原」内で展開される予定で、展示される商材は8月1日時点で21点になるとのことです。
「DXデポ」は物流業界全体が抱える様々な課題に対して、解決に直結するDXソリューションを提案する場となります。同社は、これまで物流課題に直面している企業に対して、先端DXソリューションの開発・提供を行ってきた実績があります。それらのソリューションや現在開発中の商材、また協力会社が有するDXソリューションを「DXデポ」に集結させます。
協力会社は以下の7社となります。
・佐川グローバルロジスティクス株式会社
・株式会社豊田自動織機
・プラスオートメーション株式会社
・長野日本無線株式会社
・日本GLP株式会社
・株式会社モノフル
・シーオス株式会社
【執筆者コメント】
今回は、物流業界のDX動向として、複数社が参画するソリューション提案事業をご紹介しました。
物流業界は、EC需要の拡大に伴って、その市場規模を拡大しています。矢野経済研究所の「物流17業種に関する調査を実施(2021)」によると、2022年の市場拡大予測は前年比+4.1%と大幅に拡大することが予想されているようです。
その一方で、人口減少によるドライバーなどの労働力不足や、長時間労働が課題としてあげられるのではないでしょうか。そのため、それらの課題解決を目指して物流DXに取り組もうとする企業が増えてきているようです。
国土交通省では、物流DXを推進していくために、2021年6月に「総合物流施策大綱(2021年度〜2025年度)」を閣議決定しています。具体的な取り組みとしては以下があげられています。
1.物流DXや物流標準化の推進によるサプライチェーン全体の徹底した最適化
2.労働力不足対策と物流構造改革の推進
3.強靭で持続可能な物流ネットワークの構築
今回の記事でとりあげたユーピーアール株式会社では、上記の1の取り組みをコア事業として行っているようです。1のなかでも、物流標準化の推進、物流施設における自動化が積極的に行われています。
同社では、倉庫などで使われる「パレット」と呼ばれる荷台のレンタル・管理サービスを行っています。積載効率をあげるためにパレットの仕様を標準化する「一貫型パレチゼーション」の取り組みや、パレットの自動管理システム「スマートパレット」で業務効率化の推進も提案しています。
また、「DXデポ」に参画している佐川グローバルロジスティクス株式会社の親会社であるSGホールディングスでは、手書き文字を読み取るAIシステムを用いてデジタル化した伝票、在不在・再配達情報を基に、最適な配送ルートの計算を行い、業務効率化、顧客の利便性向上を目的とした取り組みを行っているようです。
このように、それぞれの強みをいかして物流DXに取り組んできた7社が、「DXデポ」でどのような先端ソリューションを提示してくるのか、また各社のソリューションが融合することでどのようなシナジーが生まれるのか、期待したいと思います。
執筆者/
リビルダーズ編集部 甲山 奏子