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エディオンが連結小会社間で合併、DXを進めるための組織へ

情報発信元:https://www.edion.co.jp/system/files/ir-news/pdf/ja/2022-07/連結子会社間の合併に関するお知らせ.pdf
(※外部サイト「株式会社エディオン プレスリリース」を別ウィンドウで開きます)

2022年7月27日、株式会社エディオンの取締役会にて同社の連結子会社である株式会社エヌワークが、同じく連結子会社である株式会社Hampsteadを吸収合併することを決議しました。

合併の背景は、新たな購入体験の提供のためのDX、ならびにシステム開発の内製化の推進です。今回の合併によって、各会社の強みであるインフラ、ハードウェア、クリエイティブ製作、ならびにデジタルマーケティングを集約し、システム開発を一気通貫で円滑に行うことが可能になります。

システム開発の内製化を進めつつ、DXに必要なIT人材、デジタル人材を採用することができる組織体制を構築していくとのことです。

【執筆者コメント】
今回は株式会社エディオンの子会社合併のニュースを取り上げました。同社の中長期戦略に沿った合併と言えるでしょう。

株式会社エヌワークは、システム開発やインフラ構築などのSIサービスや、RPAの導入支援等を行う会社です。一方株式会社Hampsteadは、デジタルマーケティングに特徴を持った会社です。WebサイトやECサイト、SNS等のサポートや最適化をデータドリブンマーケティングで解決します。

株式会社エディオンは中期ビジョンとして3つの基盤強化を挙げています。まずインフラ基盤の強化、次にお客様基盤の強化、最後に事業基盤の強化です。そのうちのインフラ基盤強化としてシステムの内製率80%を挙げており、株式会社エヌワークの得意領域で対応できます。また事業基盤の強化では新たな市場の拡大等を行うため、こちらは株式会社Hampsteadの得意領域で対応可です。一方お客様基盤の強化については、フランチャイズやドミナント出店の強化、そしてアプリを通じたお客様とのつながり強化を挙げており、各子会社のみでは対応しきれない部分が多かったように考えられます。

今回の合併では特にアプリを通じたお客様とのつながりの強化につながると考えられます。もともとデータドリブンのマーケティングに強みがある株式会社Hampsteadは、アプリを通じて得られた情報を分析し戦略に落とし込むことが可能です。またその戦略をシステムの側面から支援できるのが株式会社エヌワークであり、非常に理にかなった合併だと言えます。

昨今、「DX推進部」であったり、「デジタル子会社」といったDXやデジタル化を推進するための組織を新たに作る企業が増えています。その中で今回の株式会社エディオン社の動きは、もともと持っている強みを集約することでスピード感をもったDXを実現するものと言えるでしょう。今後ただDXを推進するのではなく、早く推進するために、合併した後にどのような成果を上げていくか注目です。

執筆者/
リビルダーズ編集部 橋爪 勝万

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