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KPMGコンサルティング、ローコード開発ツールを活用したDX内製化を支援

ニュース発信元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000088324.html
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KPMGコンサルティング株式会社は、ローコード開発ツールを活用した、現場DX内製化支援サービスを提供します。ローコード開発にすることで、高度なITスキルがなくても、現場主導でシステムの内製化を行うことが可能になります。

同社はローコード開発における組織体制の構築から、業務改善も含めた対象業務の選定、さらに導入後の定着化まで、一気通貫で支援し、現場主導での内製開発の定着化を推進していくとのことです。

サービスの内容

以下3つのフェーズに分けられます。全てのフェーズで、システムの内製化、運用の継続・定着などが想定されています。

1.導入計画

企業の状態を把握し、ローコード開発ツールの導入効果が期待できる対象業務の選定をおこないます。

2.BPR/構築

BPRとはビジネスプロセス・リエンジニアリングの略です。業務の目的に沿って、無駄な業務を省いていき業務の簡素化を行います。またローコード開発ツールの活用に向けた組織体制の設計と教育プラン、開発のガイドラインとルールを整備します。そして一連の動きをタスク化・ロードマップ化することで現場主導での内製開発を可能とします。

3.PoC/展開

PoCとはProof of Conceptの略で、概念実証という意味になります。内製化が定着するまで、同社がクライアントと伴走する形で支援をしていきます。

【執筆者コメント】
内製化に関連するキーワードとして、ローコード・ノーコードという言葉をよく聞くように思います。

ローコード開発とは高度なプログラミング言語による開発を必要とせず、より簡単に開発が行える仕組みのことです。ローコード開発ツールで内製化を行うことで、プログラムの記述を最小限に抑えられるためスピード感のある開発ができます。さらにシステム開発の属人化を防ぐため、プログラムを可視化する機能もあります。

内製化の中でローコード開発が選ばれる背景として、IT部門のリソースが足りない、あるいは忙しくて迅速な動きが取れないというところがあるようです。そこでユーザー部門が、IT部門に頼らず自分達で迅速に開発を行うために用いるようになったのがローコード開発ツールのようです。このようにITの専門知識がない社員が、ローコード開発ツールでアプリケーション開発を行うことを「市民開発」、あるいは社内横断で協創していくという意味で「デジタルの民主化」などと呼ぶそうです。

ただ、システム開発の専門家ではない人がアプリケーション開発を行うのはかなり難しく、キャッチアップにも時間がかかるからこそ、今回の記事のようなビジネスの需要が高まってくるのでしょう。

一方、フルスクラッチの開発を超えるほどの需要が出てくるかというとそうでもない気もします。長い目で見たときに、高度なスキルを持った自社内のエンジニアで開発が完結すれば、それが未来の内製化として一番良い形ではないかと考えるからです。

DX推進を行う企業のなかで取り入れられる上記二つの開発手法が、内製化という文脈の中で今後どのように発展していくのか、注目していきたいと思います。

執筆者/
リビルダーズ編集部 甲山 奏子

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