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学習塾の運営やインターネット教育コンテンツなどの開発を手がける総合教育カンパニーの株式会社スプリックスと酒田市教育委員会連携協定を締結し教育DXを推進している。
スプリックスが開発した『CBT for school』を導入し、酒田市内の全児童・生徒に配布されたタブレット端末の活用を促進して学習習慣の定着を図る。
基礎学力・プログラミング・主要教科の理解を評価できる3つのCBT を学校向けにパッケージ化したものがCBT for schoolになる。スプリックスが提供するCBT for schoolは、TOFAS、単元別テスト、プログラミング能力検定も3つの機能がある。
TOFASとは世界27カ国で実施されている、国際基準で基礎学力を「評価」することができる学力検定のことだ。このTOFASが受けられるサービスが組み込まれている。
次に単元別テストは、学校現場の教員の声をもとに開発した教科書準拠のテストだ。学習塾向けに制作している約20年の歴史を持つテキスト教材「フォレスタ」で使用しているテスト問題をベースに出題しているとのことで、どんな学校現場での採用も問題ない。
3つ目にプログラミング能力検定だ。サイバーエージェント社と共同開発した、 プログラミングの基礎となる知識を測るテスト理解度を体系的に分析・評価し、それまでの学習成果を証明する事もできる。
酒田市では独自に小中一貫の教育ビジョンを作成しており、加えて2021年から「住民サービス」「行政」「地域」の3軸からDXを進める「酒田市デジタル変革戦略」を掲げ教育DXにも注力をしている。CBT for schoolを導入することで、個別最適な学びや学習習慣の定着に繋げつつ、教員の負担も軽減させていく方針だ。
今後は相互に意見を出し合い、酒田市側は新しい授業デザインの研究を進め、スプリックス側は公教育の現場に寄り添った教育コンテンツの提供を進めていく。
【執筆者コメント】
今回は、株式会社スプリックスと酒田市教育委員会による教育DXについて着目した。文部科学省が提唱したGIGAスクール構想により、公教育の現場での1人1台端末の整備も進み、今ではスタンダードとなっている。
そんな中でより良い学習機会の提供というフェーズに進んでいるのが今回の事例だと感じている。CBT for schoolの機能自体も素晴らしいが、これまでは現場で教員が行う紙の印刷や、採点・添削などの手間が省けることも大きな効果が期待できそうだ。
また成績の分析も自動で行えることから、個人・学級・学校など様々な階層でのデータ収集ができ教育DXに大きく貢献しそうだ。
一方で酒田市の取り組みがあってこその事例だと感じる。まなびの樹という小中一貫の教育ビジョンのもと、酒田市デジタル変革戦略を掲げ、行政のオンライン手続きやなどの住民サービス・行政のデジタル化を進めているという骨子がしっかりしているからこその連携協定が実現したと思う。
これからはCBTの学習サービスも幅広く生まれてくることが期待でき、子供たち一人ひとりに個別最適化された教育のありかたに変わっていくと感じる。そういった意味で今回の両者の連携は今後の動きにも注目したいし、様々なコンテンツが生まれ他の教育現場にも発展していくことが楽しみだ。
執筆者/
リビルダーズ編集部 國本 樹紀