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小山高専とMOOBON、出席状況を自動で記録し把握する教育機関向けDXサービスを開発

情報発信元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000187.000075419.html
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小山工業高等専門学校 電気電子創造工学科と株式会社MOOBONで構成される研究グループによって、学生の出席状況の自動登録とその情報共有を行う教育機関向けアプリケーションサービス「OKPASS」が開発された。

このサービスの開発背景

学生が毎日登校しているか否かのデータには、その学生の学習意欲がどのようなものかを把握するための情報のみならず、時には生命の危機に繋がる異常な兆候に気づくための情報も含まれている。

しかしながら、これらの情報を各学生からリアルタイムに収集し、全体を把握するためにデジタルデータへ変換することは容易なことではない。

現在、多くの教育機関において出欠席の連絡受付は電話・メールが主流となっているが、この対応業務には多くの工数を割く必要があり、教職員の大きな負担となっている。加えて、学生から事前の欠席連絡がない、学校から本人へ問い合わせをしても連絡がつかない場合、どのように対応するかも課題となっていた。

このサービスで実現できること

学生は、教室に設置されている受付端末へ二次元バーコードを読み込ませることで、出席の記録を行うことができるようになる。また、サービスサイトを経由して、欠席や遅刻の際にはメッセージを連絡することも可能だ。

これら出欠席の情報はクラウド上の出席簿へ即座に反映され、教職員の業務量削減や出席指導・メンタルヘルスケアへの活用が期待されている。また、保護者へSMS通知でお知らせを送ることができ、よりスムーズに事態収拾を図ることができるようになる。

【執筆者コメント】
今回は高等専門学校と企業による教育機関向けDXサービスの例をご紹介いたしました。

コロナウイルス感染症拡大に伴い、学校において、欠席連絡の量が以前より増加したことで、教職員の電話・メールの対応量も比例して増加しています。このサービスによって、教職員が本来注力すべき業務へ工数を割くことができ、近年話題となっている教職員の働き方改革についても1歩前進させることが可能となります。

現時点で、出欠席の管理や保護者への連絡など類似した教育機関向けのサービスは既に多く展開されている(※1)ものの、独自の学内システムとして発表されたこのサービスは独特の立ち位置を占めているといえるでしょう。また、このサービスは2022年度内に商用化を目指しており、今後のシェア拡大に向けてどのような施策が打たれるか、目が離せません。

今後、今回の例のように公的機関がDXを加速させるためには、企業との積極的な協業も必要となりますが、実際にその恩恵を享受する公的機関側でも、今までの組織の形にこだわることなく、積極的にIT人材を採用していけるかどうかがカギとなりそうです。

(※1)類似サービスとして、COCOO(コクー)や「れんらくアプリ」などがある。
COCOO https://www.cocoo.education/
れんらくアプリ https://www.buscatch.com/solution/education/

執筆者/
リビルダーズ編集部  城間 礼音

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