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建設DXサービス「SPIDERPLUS」が大成建設の基幹システムと連携

情報発信元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000030510.html
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スパイダープラス株式会社が開発する建設DXサービス「SPIDERPLUS(スパイダープラス)」が、大成建設株式会社の基幹システムと連携することを発表した。

SPIDERPLUS採用の背景

大成建設では、設備工事を行なう協力会社が常に複数社出入りしている。各社から提出される工事進捗や検査実施報告については数十ページを超えることも少なくない。

設備工事各社では、大成建設設備担当者への日々の報告に際して膨大な手間がかかっていた。また、報告を受け取る側である設備担当者も現場に足を運ぶことを余儀なくされていた。

導入により見込まれる効果

  • 場所や時間にとらわれることなく現場の報告を確認可能に

現場に足を運んで協力会社から書類を受領する代わりにX-grabを利用する様々なフロントサービスからアクセスして報告の確認が可能となる。

  • 現場状況をペーパーレス、かつ明確に把握

SPIDERPLUSを通じて図面上に紐付けられた写真やメモにより現場の状況をペーパーレスで確認が可能。

協力会社に見込まれる効果

  • 巡回や帳票作成の効率化

協力会社のSPIDERPLUS活用により、現場写真が図面データ上に紐づけることができる。また、帳票作成もボタン1つでファイルを生成することができるため、写真や報告書の整理の手間が軽減。

  • ペーパーレスでの報告

ボタン1つで従来の手間を省き、ペーパーレスで報告することが可能となる。

  • 検査実施の効率化

測定器とSPIDERPLUSを連携させることで、良否判定も即時に行うことが可能だ。これにより、数値の転記や計算の際に起こっていた人為的ミスの削減を実現する。

【執筆者コメント】
今回は建設DXの例をご紹介いたしました。建設業界では2024年4月に働き方改革関連法が適用されることにより、時間外労働が月45時間、年間360時間の上限とその罰則規定が設けられます。そのために今回のサービスのような、デジタル活用による効率向上が建設業界においては急務となっています。

特に社会インフラの領域を担っている建設業界においては、反復的かつ代替可能な作業を圧縮し、その分を本来注力すべき業務へ充てることが、エンドユーザーとなる国民の生活レベル向上に直結します。この建設業界で働き方改革を成功させるためには、ゼネコンをはじめとする多重下請け構造の上位会社がDXを推進できるかどうかがカギとなりそうです。

一方で、幾多の中小・零細の協力会社によって支えられているこの業界においては、末端まで働き方改革の恩恵を行き渡らせるにはまだまだ時間が掛かりそうです。より多くの経済圏をもつゼネコンがDXを進め、協力会社とwin-winとなるような状態を作れるようにすることが最も現実味があるのではないでしょうか。

まだまだ、クリアしていかなければいけないことが多い業界ではありますが、今後に期待です。

執筆者/
リビルダーズ編集部 城間 礼音 

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