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株式会社MEBUKUは同社が提供する旅と学びの観光DXを推進するソリューション『Pokke』に、「デジタルスタンプラリー」の機能を追加した。
これにより、以前より提供していた美術館・博物館向けの音声ガイドや街歩き型の旅行音声ガイドに加え、より旅行者が観光地の理解を深め、身近に感じてもらうことが可能となった。そのため、『Pokke』を利用する自治体や施設は、このサービスを通じて情報を発信することで、観光客へファン化・リピーター化を促すことができる。
Pokkeってどんなサービス?
Pokkeとは、世界中の美術館や観光地の音声ガイドが楽しめる音声ガイドプラットフォームである。世界30都市、400以上の音声ガイドを配信しているほか、多言語にも対応しており、人気な声優や芸人によるナレーションも楽しむことが可能だ。
Pokkeの特徴とその活用方法について
このサービスは、音声ガイドとスタンプラリーが一体化していることこそが特徴といえる。ユーザーは音声ガイドPokkeのナレーションを聞き、ガイド内容に沿ったクイズに回答することでスタンプを収集することができる。
一般的な観光用途のスタンプラリーにおいては、集客やPR、またはアンケートの収集を目的としている一方で、Pokkeにおいては「観光地に愛着を持ってもらい、リピーターになってもらうこと」に加え、「スタンプラリー自体を楽しんでもらうことで観光の体験価値を高めること」を重要視している。 そのため、Pokkeのデジタルスタンプラリーは、単発の集客イベントになりがちなスタンプラリー企画で終わらせるのではなく、長期的にリピートするファンを増やしたいといったニーズがある自治体・観光施設に最適だ。
【執筆者コメント】
今回は音声ガイドにまつわる、観光DX推進の例をご紹介いたしました。コロナ禍によって大打撃を受けた観光業界は、徐々にその勢いを取り戻しつつあります。
観光庁によって発表された「旅行・観光動向調査2022年4-6月期(速報)」によると、4-6月期の日本国内旅行者の人数はコロナ禍前の2019年では計16,412万人、2022年では計11,722万人と、復活とは言えないまでも最盛期の約71パーセントの人が旅行をしています。そのため、迫りつつある観光業界の成長の波に乗り、かつユーザーの目に留まることができれば、このサービスはより主要なサービスへと成長できるのではないでしょうか。
また、この音声ガイドの領域は、昨今話題のAR(拡張現実)技術やウェアラブルデバイスとも相性が良く、観光中に自分が見ている景色を、歴史や伝統などの背景知識とともに紹介をしてくれるとなれば、旅の充実度はさらに高まりそうです。
実際に、西表島にて個々の視界に合った観光自動音声ガイドの実証実験が行われており(※1)、アフターコロナで見込まれている観光客の増加やそれに伴う案内人の不足にも対応できるよう整備が進んでいます。読むものだった本を「聞く読書」に変容させたAmazon社のAudibleのように、この音声ガイドの領域にも大きなニーズとビジネスチャンスがありそうです。
今後このサービスが音声ガイドの領域のリードとなるためには、惜しみなく様々な業界との協業を進め、より多くの認知を獲得できるかどうかがカギとなりそうです。
(※1)KDDI|国内初、高精度位置測位で個々の視界に合った観光自動音声ガイド実証実施
執筆者/
リビルダーズ編集部 城間 礼音