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株式会社アイリックコーポレーションは、自社開発した生命保険の状況把握・提案システム「ASシステム」を七十七銀行に提供を開始した。同社の提供するこのシステムは既に370社の銀行・保険代理店等に導入されており、保険相談の現場では順調に本システムが活用されているという裏付けも取れているという。同社いわく、当システムの1機能である「保険証券分析機能」は、ユーザーの手持ちの紙媒体の保険証券を画像分析AIが自動でシステムに取り込むというもので、これが保険相談の現場で好評ということだ。
今回ASシステムを納品した七十七銀行では、既にユーザーに対して提供しているオンラインコンテンツ「ライフプランコーチ」というものがある。このコンテンツはSOMPOひまわり生命保険株式会社が七十七銀行に提供しているもので、ユーザーがスマートフォンやPCなどで簡単な質問に答えるだけで、自分がイメージしているライフプランを実現するために必要な貯蓄額や必要な保証額、そしてキャッシュフローをわかりやすくビジュアル化してくれるという優れものだ。
しかしライフプランコーチにはユーザーが現在既に持っている保険の保証内容を把握できないという弱点があった。そのためユーザーは今の保証で過不足があるのかの把握が直感的にできず、保険の見直しに至るまでには大きな壁となっていた。そこで、ライフプランコーチの弱点を補えるということでASシステムとAPI連携をする運びとなった。
この2つのシステムが連携することで、ユーザーは必要保証額と現状の保証内容を重ねて表示することが可能となり、保証額の過不足を直感的に把握することが可能となり、ライフプランに合わせて保険の見直しをするキッカケを得ることができるようになった。
ASシステムの目玉機能にAI画像分析があるが、同社はAIを活用したシステム開発にとても注力している。今後もAI技術を軸にアプリやシステム開発をしていきつつ、あらゆる販売チャネルにおいて保険コンサルティングのためにより高品質なサービスを提供をしていく方針だ。
【執筆者コメント】
私的な話になるが、筆者は先日保険を1つ解約した。とある外貨建個人年金保険だったのが、とにかく現状の状況がわかり辛い保険だったからだ。Webページのマイページを見ても、何の特約がどういう条件で受けられるのかの状況が全く把握できないし、収支の計算式も複雑怪奇だったためだ。組み直しの相談をするにも、土日祝日は先方の営業には対応してもらえないし、自分で一から色々な保険を見比べるのも骨が折れるし、この保険に資金を数十年ロックされるならいっそのこと解約してしまえという結論に至ったわけだ。
本記事を書きながら、自分もこのライフプランコーチとASシステムにもっと早く出会えていたらよかったと思った。保険は昔からどうにも内容がわかり辛く複雑で、むしろ惑わすためにわざと難解にしているのかとすら思っていた。そういった声は私以外の人もお持ちなんだと思わせるデータも数多く存在する。
【参考データ】株式会社MILIZEが実施したアンケート結果
上記のデータで注目したいのは、
「保険商品の内容が分かりにくい」 54.2%
「保険の内容が自分にとって妥当なのか分からない」 54.1%
の2つで、保険はまだまだユーザーへ理解されていない現状がわかってくる。さらに見逃せないのが、保険加入済みのユーザーの中の46%が保険内容や保険料について腹落ちしていないという実態だ。加入したら終わりではなく、ユーザーと伴走するためのカスタマーサクセスへの注力も足りていないといえる。
生命保険の加入検討時に参考にした情報源として76%の人が、保険会社や保険ショップの営業担当者、そしてFP等と回答している状況からも、結局保険の業界は「誰かに対応してもらって加入する」という能動的なユーザーの姿勢が見てとれる。インターネットを活用して自身で妥当性を判断できるユーザーは一握りなのだ。
本記事でご紹介したASシステムのようなユーザー視点のデジタルツールが広く普及していくことで、ユーザーの保険に対する苦手意識を無くし、ユーザー自らが自分のライププランにあった適切な保険を簡単に選べるようになるのも意義のあるDXだと考えている。
まだ使ったことがない方はぜひ一度試してみてほしい。簡単な質問に答えるだけで、あなたのライフプランに係る諸費用を全て可視化してくれる。
【参考サイト】ライフプランコーチ
生命保険はそもそもDXが難しい領域といわれているが、お隣中国では保険DXの成功ケースとして平安保険の事例があります。当メディアでは平安保険がいかにしてDXを成し遂げたのかをまとめていますので、ぜひあわせてチェックしてほしい。
【参考記事】DX後の世界、覗いてきた。( プラットフォームってそういうことか )
執筆者/
リビルダーズ編集部 木城 秀人