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株式会社フォーラムエイトによる「3D都市モデル等を活用したデジタルシティ体験プロジェクト」が、宇都宮市 Uスマート推進協議会「スマートシティ(※)実現に向けた取り組み」の令和4年度新規プロジェクト公募において採用された。
(※)スマートシティとは・・・
スマートシティは、ICT 等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化により、都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域であり、Society 5.0の先行的な実現の場と定義されています。
引用元:内閣府|Society 5.0 スマートシティ
「3D都市モデル等を活用したデジタルシティ体験プロジェクト」とは
現在も新型コロナウイルス感染症の影響により様々な教育的活動が制限されている状況は続いている。このような背景から、都市や社会施設等の3Dモデルを活用することによって、新たな生活様式に対応し、子供たちの創造性を育成する効果的な教育の実現を目指すプロジェクトである。
今後の活用について
令和4年度に実施を予定する実証実験において、新たに構築する社会施設や未来の宇都宮のまち等の3Dモデルを、フォーラムエイトが開発するプラットフォーム「F8VPS」に構築し、活用する。また、構築した3D都市モデルを用いて、社会施設の見学などといった学校教育等への効果的な活用方策も検証する。
【執筆者コメント】
今回は、3D都市モデルを利用したスマートシティ実現の取り組みについて、ご紹介いたしました。
平成28年ごろ、内閣府の「第5期科学技術基本計画」によって、日本が目指すべき未来社会の姿としてSociety 5.0が初めて提唱されました。Society 5.0とは「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」であり、この実践の場として定義されているのがスマートシティです。
IoT(モノのインターネット)や5G、データの可視化といった先端テクノロジーによって実現されるスマートシティにおいては、
① リアルタイムデータによる、確度の高い将来予測の実施
② ミクロの視点に基づく分析や判断
③ 経験則ではなく、定量的かつ客観的データに基づいた判断
④ 分野横断的なデータ活用
が可能となり、住民のQOL向上・経験的活動の充実といった効果が期待されています。
実際に行われている事例として、福島県会津若松市で実施されている取り組み「スマートシティ会津若松」があります。
一例として、公用車の位置情報(GPS位置情報、加速度情報)と、警察より公開されている人身事故発生箇所情報とのマッシュアップを行い、「潜在的な事故発生ポイント」の検出に成功しました。また、エネルギーの見える化やIoTを用いた予防医療の推進なども行っています。
地域一帯を変革するスマートシティの取り組みですが、実現のためには企業間の連携が欠かせないでしょう。官民が一体的に取り組み、その地域に合ったクリエイティブな取り組みを行えるかどうかが、地元に根付くスマートシティ実現のカギとなりそうです。
(参考文献)
内閣府|Society 5.0とは
国土交通省都市局|スマートシティの実現に向けて【中間とりまとめ】
会津地域スマートシティ推進協議会|Smart City Aizu-Area
執筆者/
リビルダーズ編集部 城間 礼音