ニュース発信元:https://www.teradata.jp/Press-Releases/2022/Teradata-Japan-collaborates-with-STANDARD
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DX人材の育成を柱に、600社以上の日本企業のDXの実現とDXの内製化まで一気通貫で支援する株式会社STANDARDと、クラウドデータベースとアナリティクスのソリューション提供を行う日本テラデータ株式会社は協業し、製薬会社のDXプロジェクトの早期実現と内製化を一気通貫して支援すると発表。これによって、新薬開発など競争が激化する製薬業界において、リソース不足のために遅れてきたDX推進を確立されたプロセスによって最短6か月と早期で実現することができ、業界における優位性を高めることができるということです。
背景
昨今、製薬業界では新薬の研究・開発競争が激化しています。特にコロナウイルスによる環境の変化はこの傾向を一層強め、DXによる見える化と各プロセスの変革は喫緊の課題といえるのです。一部の最大手と呼ばれる企業を除く多くの製薬会社では、DX人材の不足によりDXプロジェクトが立ち上げられなかったり、着手したものの業務ごとに部分最適化を行うにとどまり、企業横断でのDX実現が叶っていなかったり、DX推進にはまだまだ課題が山積みであるといえます。
こうした企業が競争のなかで勝ち残っていくために、全社で連携して社内DXの体制を確立し、データ活用環境の整備を早期に実現することが求められるのです。
今後の展開
株式会社STANDARDは、DXリテラシー教育、DX戦略コンサル、AI実装支援という3ステップのサービスを展開し、大手製薬会社を中心に600社以上の企業で、DXの成果創出の加速、仕組み構築、そして内製化を支援してきました。日本テラデータは、エンタープライズ・アナリティクス向けコネクテッド・マルチクラウド・データ分析プラットフォーム「Teradata Vantage」および、データマネジメントサービスを軸に、多くのグローバル製薬会社にデータ分析環境の構築と運用を実現してきました。
今回の協業で、製薬業界特有の規制や課題に精通している株式会社STANDARDと、先端テクノロジーやプラットフォームを最大限活用できるデータ分析基盤「Teradata Vantage」を提供する日本テラデータが、各製薬企業の実情に合わせて最適化したDX推進を行うことで、日本の製薬業界のDXとビジネスの成長が見込まれると思われます。
【執筆者コメント】
製薬会社は、基礎研究や創薬、臨床開発から販売まで多重なプロセスが存在し、そのため変革に立ち遅れてしまうという課題があるのではないかと考えられます。そのなかで、最先端のテクノロジーやプラットフォームなどを駆使してDXを推進しようとしている新規の同業他社に対する競争力を持たなければならないのでしょう。
また近年の製薬業界では、新型コロナウイルスのまん延によって、高コスト、高難度の新しい創薬手法が求められる傾向にあり、さらに医薬品提供に留まらない広範なビジネスモデルの開発すら求められているように思われます。これまでの製薬業界を支えてきたヒトやモノを活かしたDXをどのように構築するか、そしていかにスピード感を持って推進していくかが、製薬業界の今後の課題ともなっていきそうです。
執筆者/
リビルダーズ編集部 甲山 奏子