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三菱地所株式会社とDXYZ(ディクシーズ)株式会社は、三菱地所のスマートホームサービス「HOMETACT」とDXYZが提供する顔認証プラットフォーム「FreeiD」と連携したことを発表した。
HOMETACTとFreeiDの連携により実現できること
DXYZは顔認証プラットフォームFreeiD技術の活用により、三菱地所と共同で、建物・施設やサービスごとに異なっていた顔認証サービスをワンストップで快適に利用するための連携基盤「Machi Pass FACE」を構築している。
今回は、三菱地所の総合スマートホームサービス「HOMETACT」から登録されているユーザ情報と、FreeiDから登録されている顔情報を連携することで、HOMETACTの利用者が簡単にFreeiDの利用を開始できる環境構築を実現した。
住宅設備機器や生活家電などのIoT機器を、スマートフォンアプリやスマートスピーカーなどとの連携により「家の中」の暮らしを便利で快適なものに変えるHOMETACTと、登録した顔で様々な顔認証サービスを利用可能にし、玄関と「家の外」の暮らしをつなぐFreeiDとの連携により、「家の中」と「家の外」の暮らしがシームレスにつながる世界を実現する。
FreeiDについて
入居者はFreeiDの会員登録および入居申請を行えば、建物内の顔認証が利用可能となる。一度FreeiDで顔登録を行えば、FreeiDが連携する他施設の顔認証サービスの利用も可能となり、住居から一歩出た外の世界も同じ登録した「顔」で過ごせるようになる。
今までの顔認証サービスでは、ユーザーアプリや管理システムがそれぞれで異なっていたことにより利用場所ごとの顔登録が必要とされてきたが、このFreeiDは多種多様な顔認証エンジンとの連携により、一度の顔登録で様々な顔認証サービスを利用することが可能だ。
【執筆者コメント】
今回は顔認証プラットフォームとスマートホームサービスの連携によるDXの例をご紹介いたしました。
現在、AmazonやApple、Googleなど様々なメーカーがスマートホーム関連の製品を発売しており、2022年時点で全世界のスマートホーム市場の売上(※1)は1,157億米ドルに達すると予測されています。
一方で、日本で最も普及しているスマートホーム関連の製品であるスマートスピーカーでさえも普及率は13.5%(※2)と、日本での普及率は海外と比較して非常に低いものとなっています。
今後、日本がこの分野でリードしていくためには、今回ご紹介した例のように、私たちが使い慣れている顔認証サービスなどとの連携により普及のスピードを速めていけるかどうか、そして官民の協業により国内の技術力をテンポ良く高めていけるかどうかがカギとなりそうです。
また、セキュリティなど多くの課題が残されていますが、マイナンバーカードのように一度登録した顔データを用いて、旅行チケットの予約や公共交通機関の入退構などが可能となれば、世界の在り方も変わっていくのではないでしょうか。
(※1)PRTIMES|「世界最大の統計調査データプラットフォームを提供する独Statista、LIVING TECH協会のメディアパートナーシップを締結」より「スマートホームの世界の売上規模予測」を参照した
(※2)野村総合研究所|ITナビゲーター2021版
執筆者/
リビルダーズ編集部 城間 礼音