情報発信元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e6fcdb917b2562eb4e1cf557a98641126b31f348
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8日、廃校となった旧・天王小学校をリニューアルして作られたシェアオフィス「キネス天王」のオープニングセレモニーが開催され、新発田市長、地域住民らが参加しました。施設内には、教室や図書館を改造してつくられた12の貸しオフィスがあり、他にも会議室、交流室、シャワールームなども完備しています。
また、スマート農業の研究をしている長岡技術科学大学のサテライトラボもあり、8日には、草取りロボットの模擬走行も披露されたとのことです。今回のシェアオフィス開設には、IT・DX関連の起業促進が狙いとされており、すでに6社の入居が決定しているとのこと。
「キネス」には『おいでなさい』という意味がメッセージとして込められており、新発田市はIT・DX関連の県内外の起業のさらなる入居を促し、新しいテクノロジーの拠点としての役割を期待しているとしています。
【執筆者コメント】
今回は、地方DXの推進というところで、新潟県新発田市の記事を取り上げました。
新潟県といえばお米の印象がありますが、実際、スマート農業・農業DXの推進に力を入れているようです。ICTやロボット技術を農業の現場に実装するとともに、関連ビジネスへの県内企業の参入を促進しているとのこと。
例えば、「農林水産業現場のニーズと企業シーズのマッチング」という取り組みを行っているそうです。シーズはあまり聞きなじみのない言葉ですが、『メーカーのもっている特別な技術や材料を表す』そうです。
県がマッチングイベントを開催し、現場で働く人々が、ここを改善したい!こんなツールがほしい!という声を企業にプレゼンできる機会をつくります。そのニーズに関心をもった企業は県を通して関係者にコンタクトをとり、マッチングが成功すれば、ビジネス化に向けての開発や実証がスタートするというわけです。
今回の「キネス天王」はこのような取り組みのハブになる施設となりそうですね。また、このように、廃校となった校舎を活用して、DXの拠点とする取り組みは、他の県でも行われているようです。
福岡県宮若市では、トライアルホールディングスと連携して、廃校となった小中学校にAI技術開発拠点「リモートワークタウンムスブ若宮」を開設し、民間企業と自治体が連携した地方DXの拠点として活用されています。
(参考記事URL)https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1342013.html
廃校がIT・DXの推進拠点となるなんて、未来に向けたとても良い活用方法ですよね。 このような取り組みから地方DXがさらに盛り上がることを期待します。
執筆者/
リビルダーズ編集部 甲山 奏子