情報発信元:https://japan.zdnet.com/article/35193573/
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ディスプレイデザイン会社の乃村工藝社は、契約管理クラウド「BtoBプラットフォーム 契約書」を導入、約半年で月間2600件の契約業務をデジタル化しました。
「BtoBプラットフォーム 契約書」は、企業間での契約締結、管理をデジタル化し、WEB上で一元管理できるようにしたクラウドサービスになります。従来の契約業務よりも工数やコストを削減できます。
また、社内承認のワークフローをWEB上で完結させることができるほか、自社保管機能では紙の契約書をデータ化しアップロード登録することが可能となっています。
乃村工藝社で、毎月数千社と交わす注文書・請書関連業務にかかる時間は月約240時間だったそう。しかし今回のクラウドサービス導入により、一つの案件にかける業務時間が従来の半分に短縮されたと伝えています。さらに契約データが文書管理システムに自動的に連携することもできるようになり、大きなメリットを感じているようです。
今回の導入の決め手は、業務フローにマッチしていたこと、基幹システムとの連携や技術的親和性もクリアしていること、電子帳簿保存法にも対応していること、ランニングコストがリーズナブルなことなどがあげられています。現在は5000社の取引先のうち約半数が「BtoBプラットフォーム」に切り替え、発注件数の6,7割をWEB上で対応することができているとのことです。
【執筆者コメント】
今回の記事は、経理部門のDXに関連する内容でした。
経理部門をはじめとするバックオフィスは企業の生産性を上げるための重要なサポート部隊といえます。バックオフィスのデジタル改革を推進することも、企業全体のビジネス変革には重要事項であるということが想像できます。
皆さんは、「日本の経理をもっと自由にプロジェクト」をご存知でしょうか。これはリモートワークが進み働き方改革が叫ばれている中で、経理の人たちはハンコを押すために、紙文化であるために、システムが古いために出社を余儀なくされている、この状況を変えたいという思いのもとスタートされたプロジェクトです。
この中で、請求書の電子化による経済効果は、約1兆1,424億2,182万円にものぼると発表されています。これには郵送費や人件費の削減がそれぞれ5,000億円以上見通せるからこそ出てくる数字のようです。
(参考資料)https://www.robotpayment.co.jp/keiri_liberty/
さらに経理人材の不足や属人化などが深刻な問題となっているとのこと。これらの情報を見ると、経理DXって必要そうだなあと実感できますね。今回のクラウドサービス導入でも、契約関連業務にかかる時間を半分も削減できたとのこと。このように経理部門で働く方々の業務時間や働き方が見直され、彼らの力をより良い方法で企業の売り上げ向上に生かすことができるよう願いたいものです。
執筆者/
リビルダーズ編集部 甲山 奏子