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東海国立大学機構・ドワンゴ・KADOKAWA 大学DX実現に向けた包括的提携協定を締結

情報発信元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000096446.html
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株式会社ドワンゴおよび株式会社KADOKAWAは、岐阜大学・名古屋大学を設置する「国立大学法人 東海国立大学機構」と提携し「デジタルユニバーシティ構想」(※1)に向けて、学生(特に高校生)へのSTEAM教育や、社会人向けの専門性の高い教育を推進することを中心に、大学機能の拡大にむえて二人三脚で取り組むことに合意した。

STEAM教育とは・・・

科学・技術・工学・芸術・数学の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語。科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)。アート(Art)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育理念。知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す、分野横断的な学びです。

引用元:STEAM JAPAN|STEAM教育って?

世界的な製造業が集積する中部圏を軸に、連続的なイノベーションを創出する人材を育成

今回の合意によって、東海国立大学機構が注力する最先端研究を主軸にした学習コンテンツをドワンゴとKADOKAWAが運営するN高等学校・S高等学校の生徒だけでなく、社会に向けて広く提供していく。生徒のモチベーションアップや、イノベーションエコシステムを担う人材育成につなげる狙いだ。

ドワンゴは東海国立大学機構が取り組んでいるデータサイエンティスト教育の支援をする。オンラインを活用した教育の最適な運営方法を共同開発し、他大学や教育機関に利活用頂けるよう提供を進めていく。

提携の背景

国立大学法人として日本初の2大学から構成される東海国立大学機構は、『デジタルユニバーシティ構想』を推進しており企業との協業を検討している。

ドワンゴは自社が運営する「ニコニコ動画」で動画配信およびユーザーコミュニティの醸成を強みとした事業を展開している。さらに同社が運営するオンライン教育プラットフォーム「N予備校」など、教育分野においても実績を重ねながら、配信技術やノウハウをさらに拡大していく機会を検討してきた。

以上の背景から、それぞれが持つ機会・経験を組み合わせることにより、新たな教育サービスが可能となった。

今後の取り組み

①東海国立大学機構の教育コンテンツを「N予備校」で配信

大学院学生・社会人を対象とした実践データサイエンティスト育成プログラムをはじめとする正課外の教育コンテンツを「N予備校」で配信する。

②教育コンテンツに適した配信プラットフォームの開発

ドワンゴのコンテンツ配信事業の実績を、名古屋大学のデータサイエンティスト育成カリキュラムで活用できないかを検討する。専門性を有する教育分野に対してUXを最適化をさせ、他の大学や教育機関への提供も視野に入れる。

③デジタルテクノロジーを活用した大学運営の研究

ドワンゴがN高・S高で培った学校運営のノウハウと東海国立大学機構の大学運営のノウハウを合わせ、大学運営の研究開発を行い、他大学等へのさらなる展開を検討する。

(※1)デジタルユニバーシティ構想とは・・・

参加大学間の教育研究コンテンツの共通利用を推進し、コンテンツの規模と流通性ならびに相互運用可能性を高めることで、大学機能の拡充を図ります。また、学生・研究者に留まらず、産業界、高校生、市民、病院利用者など100万人の大学ステークホルダーにデジタル技術を活用し知の価値とコミュニケーションの場を提供し、地域全体の新しい社会づくりに貢献する構想です

引用元:東海国立大学機構|デジタルユニバーシティ構想

【執筆者コメント】
今回は、教育機関と社会を繋ぐ、大学DXの事例をご紹介いたしました。

昨今、小学校から高校生までを対象とした動画配信を利用する教育事業は、学ぶ機会を増やすひとつの手段として社会に受け入れられ、広がり始めています。

一方で、大学機関を対象とした教育事業においては、まだまだこのようなITの活用事例は少ないように感じます。そのため、今回の事例はこの状況を打開する大きな一手になりそうです。

また、コロナ禍を経て、授業やゼミ・研究でさえもオンラインで実施することが可能となりましたが、これら教育・研究コンテンツを保存し、IT活用することで、新しい大学機能の獲得のみならず、様々な角度から地域社会へ貢献することが可能となります。

今回の事例を成功させ普及を進めていく、そして産学連携の機会をより増やしていくことが、今まであった大学と社会のカタチを大きく変え、業界全体のDXを推し進めるカギとなりそうです。

執筆者/
リビルダーズ編集部  城間 礼音

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