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鰻デリバリー専門店、飲食店40店舗とコラボし鰻を最大49%オフで提供

情報発信元:https://funabashi.keizai.biz/release/135405/
(※外部サイト「船橋経済新聞」を別ウィンドウで開きます)

飲食事業を展開する株式会社ティーケーエスと株式会社パートナーズダイニングは、両社共同で運営するデリバリー専門店(ヴァーチャルレストラン)「鰻や 日本橋 そのはら」の鰻のテイクアウトメニューを、実店舗を構える飲食店 40店舗とコラボし、各店舗でテイクアウトメニューをやくやすで購入できるというイベントだ。

同社はこのイベントを「うなフェス2022」を題し、8月31日(水)まで実施する。
対象の店舗については以下の通り。

▼東京都▼
まるかみ水産 新宿店 / おかか新宿 / まるかみ水産 代々木上原店 / まぐろ人 秋葉原 / なんで、や 総本店 神田店 / どさんこ酒場 森町しげぞう 八重洲店 / ナンクルナイサ きばいやんせー 丸の内OAZO店 /まぐろ人別館 日本橋店 / なんくるないさー 霞ヶ関店 / ナンクルナイサ きばいやんせー 京橋店 / ナンクルナイサ きばいやんせー 神保町店 / 神保町 すしわさび / ナンクルナイサ きばいやんせー 森下店 / 大衆酒場 なんで、や 豊洲店 / なんで、や お台場店 / きたぎん 祖師ヶ谷大蔵店(7/22OPEN) / 凧、凧 八幡山店 /まぐろ人 吉祥寺店・北店 / 凧、凧 三鷹店 / まぐろ人 狛江店 / 寿司酒場 まぐろ人 国分寺店 / 大衆酒場 きたか食堂 / ナンクルナイサ まさか家 立川店 / まぐろ人 立川店 / まぐろ人 縁 高幡不動店 / 北の家族 町田店 / Villa’s Kichinto 空 高尾店
▼神奈川県▼
マルカミ食堂 ドックヤード店 / 味のデパート MARUKAMI 武蔵小杉店 / 北の家族 川崎ソリッドスクエア店
▼埼玉県▼
北の家族 武蔵浦和店 / ナンクルナイサ きばいやんせ~ さいたま新都心店 / ナンクルナイサ 獨協大学店
▼千葉県▼
四季菜々 新浦安店
▼宮城県▼
仙台 北の家族
▼大阪府▼
北の家族 なんば千日前店 / 北の家族 京橋コムズガーデン店 / 四国酒場 肥後橋店 / 四国酒場 本町店

引用元:船橋経済新聞

コロナ禍でも事業形態を進化

同社が本デリバリー専門を開始したのは2021年3月から。コロナ禍で飲食業に暗い影を落とす中、事業形態を柔軟にかえ、実店舗を持たないヴァーチャルレストランとしてデリバリー専門店の開始に踏み切った。

主な主戦場はウーバー。(最近では出前館でも注文が可能だ。)飲食店が実店舗ではなく、アプリ上で出店することを前提に事業戦略を組み立てるというのは、まさしく飲食業界のDXと言えるだろう。

店舗を構えない分、場所代やホールスタッフなどの人件費を抑えられる代わりに、料理の質に対するこだわりには並々ならぬ力を入れる同社。調理を担当するのは、鰻の見極めと調理に長けた職人が作っており、着実にリピーターを獲得している。

2021年度の同社のデリバリー専門店事業の売上高は5億円となっており、世間の状況に自社の事業形態をうまくフィットさせることに成功したモデルケースと言えるだろう。

特別価格の49%オフ 2,022円(税込)で鰻を楽しむことができるので、鰻を味わおうと思った際には検討されてみてはいかがだろうか。

【執筆者コメント】
皮肉にもコロナ禍の影響でDX化が進んだ業界の1つである飲食業界。同社のようにスピーディーかつ柔軟に事業を変化させて、市場のシェアを取りに行くことが出来るのは、まさしくDXのお手本。

筆者もコロナをきっかけにウーバーを月2〜3回は使用するほど、デリバリー業態がここまで成功できるようになったのには、大学生を中心とした若い世代へのデリバリー普及が大きく関与している。それを裏付けるデータをご紹介します。

2022年2月に600大学の学生を対象に行われたアンケートの結果、平日と休日に大きな違いはなく、6割の学生がフードデリバリーを利用したと回答した。さらにフードデリバリーを利用したことがある学生の家、5人に1人が定期的に(月に1回以上)サービスを利用している。なぜフードデリバリーを使用したのかという理由について
「普段の食事代わり」が4割
「普段の外食代わり」も4割
という結果となっており、学生への浸透が進んでいる状況がわかる。
(参考:「PR TIMES」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000075889.html

ただ、楽観視できないのは学生の不満の声である。

配送料が高い、クレジットカードがないと利用できないといった声があり、コロナ禍明けにデリバリー業態で生き残っていくためには、このユーザーの声にどう応えていくか、が命運を分けそうだ。

一層苛烈を極めているデリバリー業態の中で、敗者もまた生まれている。「楽天ぐるなびデリバリー」と、テイクアウト「楽天ぐるなびテイクアウト」は2021年7月から展開する両事業について競争の激化についていけず、本年7月24日を持って事業をクローズすると発表している。

本事業の失敗の理由に、店舗数の少なさがあったようだ。ユーザーからは近くに店舗がなく、ウーバーや出前館で検索しても利用できる店舗がなかったという声が見受けられた。
参考:「Yahoo!ニュース」https://news.yahoo.co.jp/articles/74f21f8b5067f6ca376b7eb4a573a6e4543c150b

飲食業界におけるDX戦略の命運を分けるは、ユーザーニーズをうまく汲み取るためのユーザー目線にどれだけ事業をフィットしていけるかという点が大きいと言えるだろう。

執筆者/
リビルダーズ編集部

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