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香りのDXを目指す『香りの言語化AI 「KAORIUM」』、香り業界のプロフェッショナルが集う世界的フォーラム「WPC」にブース出展

ニュース掲載元:https://scentmatic.co.jp/news/20220628
(※外部サイト「SCENTMATIC株式会社 プレスリリース」を別ウィンドウで開きます)

SCENTMATIC株式会社は、2022年6月29日から3日間アメリカ・フロリダ州で行われる「2022 World Perfumery Congress(世界香水会議)」に「KAORIUM」を出展すると発表しました。香りに関する新たな体験により、市場を飛躍させる可能性を披露します。

世界香水会議とは、全米香料協会主催で2年に1度開催されるフレグランス業界における祭典です。香りに関するプロフェッショナルや、香りの商品を扱う企業等が集まる場所です。

今回出展する「KAORIUM」は香りを言語化するAIシステムです。香りの感じ方を言語に変換することで、言葉から香りを選ぶことができます。香りと言語に互換性を生み出し、香りのイメージを言葉にできるようになり好みの香りを探すことができるようになります。

同社によると香りに関わる市場は世界的に成長しているものの、マーケティングが非常に難しい領域だということです。香りは可視化できず曖昧なものであり、人によって感じ方も異なるためです。例えばプロが香りを定義しても消費者が同じように感じるかは分かりません。

「KAORIUM」は消費者の香りの感じ方のデータを蓄積し学習をすることで、香りを言葉で表現できるようになりました。また断定的な表現ではなく、感じ方の選択肢を与える表現をするため、消費者の感性に寄り添うことができ、新たな感性を見出すこともできる特徴があります。

このAIシステムにより、香りを「なんとなく」の好みで選ぶのではなく、言語化した香りを明確に選択できるため、満足のいく購買体験ができるとのことです。

【執筆者コメント】
今回は感性を言語化するAIシステムについて取り上げました。

昨今様々な業界でデータの蓄積と活用が行われている中で、人間の感覚、五感を言語化することは顧客の消費体験を変化させることが出来ると考えます。

先日香水を購入しに店舗に足を運んだ際、どの商品にも説明文はついていますが、テスターを嗅ぐことで好みを見つける人ばかりでした。また、筆者が購入した香水も直感的な好みで選びましたが、その時の筆者のイメージは「香ばしい」「茶色」「秋」でした。後に説明を見ると、「ノスタルジック」「ぬくもり」等の言葉で説明が入っていましたが、プロと消費者で感じ方は変わると実感しました。

嗅覚のみならず、人間の五感を刺激する商品は人によってとらえ方が変わるため、消費者の体験データを溜めて分析することで、消費者が真に求める商品を選ぶことが出来ます。実際に店舗に足を運ばなくても求めるものが購入できるのであれば、ECサイトでの購入の増加も見込めます。また自分の感性に頼る必要がなくなるため、贈り物として選ばれやすくなるメリットもあり、多方面でビジネスチャンスがあると考えます。また感性や感覚の言語化は、プロフェッショナル人材が不足している業界に寄与することもできます。

今回紹介した「KAORIUM」は、既に「KAORIUM for Sake」という飲食店向けのメニューツールにもなっています。表現が困難な日本酒の匂いや風味を言語化することで、顧客が求める商品を選ぶサービスです。今回「KAORIUM」は世界のメーカーや企業が集まるフォーラムに出展されます。今後どのような企業と協業をし新たなサービスを生み出すか注目です。

執筆者/
リビルダーズ編集部 橋爪 勝万

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