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2022年6月10日、にしはらグループは運営するグループ飲食店の新入社員研修に、VRゴーグルでの研修メニューを導入したと発表した。目的としては飲食店をDX化し、働く環境をより良くすることであり、教育スタッフの経費削減にも繋がるという。「にしはらグループ」は静岡県三島市に本社を構えるフードサービスチェーングループである。
同社は今までの新入社員研修は一般的なOJT方式で、およそ50時間のプログラムを実施してきた。しかし、課題として新入社員を一人前にするには、指導員として同じ時間、従業員が付く必要がある。研修中、指導員は他の作業が行えず、サービスの提供ができなくなってしまうという点があげられていた。
そこで同社は課題改善に向けた新しい研修メニューとしてVR(仮想現実)ゴーグルを活用した「スマート接客トレーニングVR」を2022年6月1日から導入した。これにより教育スタッフの経費がおよそ500万円削減されることとなった。
また、VR研修の他のメリットとして、時間・場所を問わないのがあげられ、教育スタッフのスケジュール、店の繁忙期に左右されず、効率よく研修を実施することが可能である。
【執筆者コメント】
人件費、効率の面から見ると非常に有効なシステムである。事実、数字として人件費500万円が削減されており、導入後まもなく数字として結果が現れるため今後導入する会社は増えてくるのではないだろうか。
しかし、研修の質という観点はどうなのだろうか。教育スタッフから直にフィードバックをもらえることが減り、質が落ちることに関しては心配である。
通常の研修と同等、もしくはそれ以上の研修の質が担保できるようになるとさらに導入する会社数が激増していきそうだ。そのために実際にVR研修を受けた新入社員の声などを掲載するとよいのではないか。
執筆者/
リビルダーズ編集部 宮田 健志郎