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株式会社ビアンフェ.は、AI葬儀ナレーションシステム「IKIRU」のバージョン3の販売を開始します。それに先立ち、「フューネラルビジネスフェア2022」に出展、デモンストレーションを行うことを発表しました。
通常、葬儀のナレーション原稿は遺族からの談話をもとに、司会者の経験や高い技術によって作られます。数日間で葬儀を迎える場合が多いため、作成者には多くの負担がかかります。また昨今、経験値のあるプロ人材の不足、費用を抑えた葬儀の流行によって、原稿作成の外注をしない葬儀業者が増加しています。
「IKIRU」はAIによってナレーション原稿を自動作成するシステムです。原稿作成の外注をしない葬儀業者及び司会者の負担を軽減し、葬儀費用の削減にもつながるとのことです。
遺族からのヒアリング内容を入力すると、蓄積された約1万件の原稿データと故人の特性をもとに、3パターンのナレーション原稿が作成されます。感情を定量化して原稿を作成しているため、人間味のある原稿作成が可能となっています。
今回発表されたバージョン3では、これまでよりも簡易に故人や遺族の宗派や意思に合わせることができるようになったとのことです。
【執筆者コメント】
今回は、葬儀業界のIT活用の事例を取り上げました。葬儀業の売上高は、2010年から2019年まで増加傾向にありました。新型コロナウイルス流行後は葬儀規模の縮小、参列者の削減の動きがあり成長が鈍化していますが、高齢化が進む日本において少しずつ成長してきた市場です。
昨今多くの業界でIT活用、DX推進が進んでいますが、葬儀業界においてもオンライン葬儀が登場するなど、葬儀×ITが推し進められています。その中で株式会社ビアンフェ.が展開する「IKIRU」は、安定的に良質な原稿作成をすることができコストの削減にもつながるシステムです。
また、「IKIRU」は短時間で原稿を作成することが出来るため、遺族のスケジュールに余裕を生み出すこともできます。こういったITの活用によって、新型コロナウイルスの影響を最小限に抑えることも期待されてます。
現状IT化が進んでいない業界や業種が多くあります。IT化をする際には、ITを活用する側、活用させる側双方にメリットがあるように設計をすることが重要だと言えるでしょう。
執筆者/
リビルダーズ編集部 橋爪 勝万