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WorkdayがDXに関する調査報告書を発表

ニュース発信元:https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/spv/2205/30/news045.html
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DXに関する調査報告書がWorkdayより発表された。

内容はCOVID-19が企業のDXの取り組みに与えた影響をIT、人事、財務の観点から調べている。この調査の対象はアジア太平洋、北米、欧州地域の13産業のシニアビジネスリーダーである。

DXの課題は「デジタルアクセラレーション(※)のギャップが拡大しており、それに対応するために必要な技術やプロセスよりも圧倒的なスピードでビジネスニーズが変化している」ということである。

(※)デジタル アクセラレーションとは

かつて組織がデジタル テクノロジーや新しい働き方を導入し始めた頃は、デジタル トランスフォーメーションに数年または数か月を要していました。それが、今ではわずか数週間で実現できるようになりました。これがデジタル アクセラレーションです

引用元:デジタル アクセラレーション - Workday

というのも、調査の中でDXの課題について聞くと「財務や人事、IT部門のリーダーはDXの重要性を認識しているものの、デジタル戦略が常にビジネス需要に追い付いていない」と回答した割合は55%であった。DXを推進していくにあたって各部門のリーダーは何が必要と考えているのか。

財務部門のリーダーは、財務データと人材データ、業務データを統合する技術の導入が急務だと考えている。また、人事部門のリーダーは「良好な従業員エクスペリエンス」が必要と答える人が過半数を上回った。IT部門のリーダーは、「サイロを取り払い、自動化を推進すること」を挙げた。ITリーダーの声を聞いてみると、レガシーの制約などがDXを阻む障壁になっていることが分かった。

DXは、もはや選択肢の一つではなく、現在の変化する世界についていくためには必要不可欠なものになってきている。ビジネスニーズの高まりや進化に対して、デジタル化が遅れを取らないようにするためには、アクセラレーションのギャップに対処する必要がある。

【執筆者コメント】
DX推進に関してはスピードがすべてと言っても過言ではないだろう。DX推進のために必要な技術やプロセスよりも、圧倒的なスピードでビジネスニーズが変化している。実際デジタルアクセラレーションについていけてないと答えた割合は50%を超えており、いち早く対策をとる必要がある。デジタルアクセラレーションについてくためにもアジャイルでPDCAを高速で回していくことが何より重要ではないだろうか。

これはシステム開発に限った話ではなく、短期間にトライアルアンドエラーを繰り返して、得た価値を学習し適応することでデジタルアクセラレーションにも対応できるようになる。

執筆者/
リビルダーズ編集部  宮田 健志郎

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